エレバスとは?
えればす
エレバスとは、南極大陸のロス島に位置する活火山で、世界最南端の活火山として知られ、溶岩湖を持つことでも注目される特異な火山です。
エレバス山(Mount Erebus)は、南極大陸のロス島に位置する標高約3,794メートルの活火山です。南極点から約1,400キロメートルの場所に聳え、世界最南端の活火山として知られています。
エレバスの最も特筆すべき特徴は、山頂火口内に安定した「溶岩湖」を有する点です。世界に数か所しか存在しない常時活動する溶岩湖のひとつであり、科学者たちの継続的な研究対象となっています。溶岩湖からは定期的に「ラピリ(火山礫)」が放出され、稀にペレー石(火山ガラスの一種)が見つかることもあります。
山の名称は、1841年にこの海域を探検したイギリス海軍の探検船「エレバス号」に由来します。ギリシャ神話における冥界の暗黒の神「エレボス」から船名が取られたものです。
エレバスは火山学的に貴重な研究対象であるだけでなく、大気科学の面でも注目されています。南極大陸の極低温環境・強風・地磁気変動が重なる過酷な環境は、科学的調査を難しくする一方、地球科学の多くの謎を解くヒントを提供しています。なお、1979年にはニュージーランド航空901便がエレバス山に衝突する航空事故が発生し、多くの犠牲者を出した悲劇的な歴史も持ちます。
使い方・例文
「エレバス山はマグマが露出した溶岩湖を間近で観察できる数少ない火山のひとつであり、南極観測に関わる研究者が継続的に調査を行っている」というように、火山学や南極探検の文脈で登場します。
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