エギリンとは?
えぎりん
エギリンとは、ナトリウムと鉄を主成分とするケイ酸塩鉱物で、アルカリ性の火成岩に産出する輝石グループの一員です。
エギリン(Aegirine)は、輝石グループに属するケイ酸塩鉱物で、化学式は NaFe³⁺Si₂O₆ で表されます。ナトリウム(Na)と三価の鉄(Fe³⁺)を主成分とし、アルカリ性の火成岩——特にネフェリン閃長岩や関連するペグマタイトに特徴的に産出することで知られています。
名称はノルウェーの地名「エギル(Ægir)」に由来し、北欧神話の海の神の名前に因んで命名されました。1835年ごろに初めて記載された鉱物で、産地であるノルウェーのラングスンフィヨルド地域にちなむ「アクミット(Acmite)」という別名でも呼ばれることがあります。
外観上の主な特徴は以下の通りです。
- 色:暗緑色〜黒色(Fe³⁺含有量により変化)
- 光沢:ガラス光沢から樹脂光沢
- 結晶形:縦に伸びた柱状・針状の結晶が多い
- 硬度:モース硬度 6〜6.5 程度
地球化学的には、マグマ中のナトリウムが豊富でケイ酸が相対的に多い環境でカルシウムの乏しい条件下に形成されます。コレクターズミネラルとしても人気があり、美しい針状結晶の標本は観賞価値が高いとされています。
使い方・例文
エギリンはノルウェーやグリーンランドのアルカリ岩体を産地とする標本が特に著名で、鉱物コレクターの間では針状結晶の群晶が珍重されます。
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