エウダイモニアとは?
えうだいもにあ
エウダイモニアとは、古代ギリシャ語で「よく生きること」「幸福」を意味し、アリストテレス倫理学の中心概念です。
エウダイモニア(eudaimonia)は古代ギリシャ語で、直訳すると「よい霊(daimon)を持つ状態」を意味します。一般に「幸福」「繁栄」「よく生きること」と訳されますが、現代語の「幸せ」が持つ主観的な快感とは異なり、人間として卓越した能力を発揮した状態を指します。
アリストテレスは主著『ニコマコス倫理学』においてエウダイモニアをあらゆる行為の最終目的と位置づけました。彼は人間固有の機能(エルゴン)を理性的活動と捉え、その徳(アレテー)に従った継続的な実践がエウダイモニアをもたらすと論じました。快楽を最高善とするエピクロスとは異なり、アリストテレスは徳・友情・健康・財産など複合的な要素の充実を重視しました。
エウダイモニアと関連する重要な概念は次のとおりです。
- アレテー(徳):勇気・正義・節制・思慮など、優れた性質
- テオリア(観想):最高の知的活動で、最も純粋なエウダイモニアとされる
- プラクシス(実践):道徳的行為による社会生活の中での幸福
現代心理学では「eudaimonic well-being(エウダイモニア的幸福)」として、意味・目的・自己実現を重視する幸福論の流れに受け継がれています。
使い方・例文
「スポーツ選手が全力で競技に取り組み才能を開花させているとき、アリストテレス的な意味でのエウダイモニアを体現しているといえます」というように使われます。
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