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イナンナとは?

いなんな

ナンナとは、古代メソポタミアのシュメール神話における愛・美・豊穣・戦争を司る最高位の女神で、後のイシュタルに相当します。

ナンナ(Inanna)は、古代メソポタミアのシュメール文明で崇拝された女神で、愛、美、豊穣、性、戦争、そして天空(金星)を司ります。シュメール語で「天の女主人」を意味し、都市ウルクの守護神でもありました。

ナンナは天神アンの孫娘、または月神ナンナとニンガルの娘とされます。夫は牧人の神ドゥムジ(タンムズ)で、二人の愛の詩は世界最古のラブソングの一つとして知られています。その後のアッカド語ではイシュタルと呼ばれ、さらに後のフェニキア・ギリシャ文化を経てアフロディテやウェヌスへとその概念が引き継がれたとする説もあります。

イナンナにまつわる神話のうち最も有名なのは「イナンナの冥界下り」です。これは彼女が死の世界(冥界)へと旅をし、7つの門を通るたびに衣服や装飾品を剥ぎ取られ、最後には姉であり冥界の女王エレシュキガルに殺されるという物語です。やがて復活して地上に戻りますが、代わりに夫ドゥムジが冥界に連れ去られるという展開は、農業の季節サイクルを象徴すると解釈されます。

この神話は文学・宗教・人類学的に高い価値を持ち、冥界下りや復活・豊穣の概念が後世の多くの神話や宗教に影響を与えたとされています。

使い方・例文

「イナンナの冥界下りの神話は、春の訪れや農業の再生を象徴するものとして古代宗教史の授業でよく取り上げられます」のように使われます。

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