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ナンナとは?

なんな

ナンナとは、古代メソポタミア神話における月の神で、シュメール語でその名が知られる豊穣と知恵の守護者です。

ナンナ(またはナンナル)は、古代シュメール・アッカド神話に登場する月の神です。アッカド語ではシン(Sin)とも呼ばれ、バビロニアやアッシリアの信仰にも深く取り込まれました。月の運行を司る神として、農業・航海・時間の計測など人々の生活に直結した重要な役割を担っていました。

神話上の系譜では、大気の神エンリルと大地の女神ニンリルの間に生まれた子とされています。妻は葦の女神ニンガル(またはニガル)であり、太陽神ウトゥ(アッカド名シャマシュ)や愛と戦争の女神イナンナ(アッカド名イシュタル)はナンナの子とされます。このように月神は太陽神よりも高位に置かれており、シュメール神学の特徴的な点のひとつです。

ナンナの聖地は南部メソポタミアのウル市にあり、ジッグラト(聖塔)がその神殿として建てられていました。月齢の変化を観察することは暦の作成と直結していたため、ナンナは知恵や運命の書をつかさどる神とも結び付けられました。

また、ナンナは夜空を渡る舟に乗るとも描かれ、月の満ち欠けが神の舟の動きとして象徴的に表現されました。その信仰はメソポタミア全土に広がり、後の時代のセム系民族の月神信仰にも影響を与えたとされています。

使い方・例文

古代メソポタミア史や神話を扱う文脈で「ウルの守護神ナンナ」のように言及されるほか、シュメール宗教や天文暦法の研究でもよく登場する名称です。

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