ウトゥとは?
うとぅ
古代メソポタミア(シュメール)神話における太陽神で、正義・法・真実を司る重要な神格です。
ウトゥ(Utu)は、古代メソポタミアのシュメール神話に登場する太陽神です。アッカド語ではシャマシュ(Shamash)と呼ばれ、バビロニア・アッシリアの神話にも同一視されながら引き継がれました。月神ナンナ(シン)の息子であり、暁の女神インアンナ(イシュタル)の双子の兄弟とされています。
ウトゥは単なる太陽の神格化にとどまらず、正義・法・裁き・真実を司る神として崇められました。太陽が毎日天を巡って全てを照らし、暗闇を払うように、ウトゥもあらゆる不正や嘘を明るみに出し、正しい秩序を守る神とされたのです。
神話の中でのウトゥの役割は多岐にわたります。
- 英雄ギルガメシュが冥界への旅や怪物フンババ討伐を行う際の守護者・導き手として登場
- 農業・牧畜の恵みをもたらす豊穣の側面
- 旅人や商人が道中の安全を祈る対象
特に重要なのが法との結びつきで、古バビロニアのハンムラビ法典の石柱にはシャマシュ(ウトゥ)がハンムラビ王に法典を授ける場面が刻まれています。これは法の神聖な権威の象徴であり、ウトゥ/シャマシュが古代近東文明における正義の根幹に位置づけられていたことを示しています。
使い方・例文
ハンムラビ法典の序文には「シャマシュ(ウトゥ)が正義の太陽として地を照らす」という表現が用いられており、法と太陽神の結びつきを示す代表的な文脈として古代史の授業や展示解説で頻繁に登場します。
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