アンダルサイトとは?
あんだるさいと
アンダルサイトとは、化学式Al₂SiO₅で表されるアルミニウムのケイ酸塩鉱物で、珍しい多色性を示すことから宝石としても珍重されます。
アンダルサイト(andalusite)は、化学式Al₂SiO₅(酸化アルミニウムと二酸化ケイ素の化合物)を持つ珪酸塩鉱物です。藍晶石(カイヤナイト)・珪線石(シリマナイト)とともに、同じ化学組成を持ちながら結晶構造が異なる「同質異像(多形)」の関係にあります。名称はスペインのアンダルシア地方に由来していますが、現在は南アフリカ・ブラジル・オーストラリア・スペインなど世界各地で産出されます。
アンダルサイトの最大の特徴は、強い多色性(pleochroism)を示すことです。観察する方向によって緑・赤・オレンジ・褐色など異なる色に見え、一つの石が複数の色を同時に呈しているように見えます。この独特の色彩変化が宝石としての魅力につながっており、カットの角度や照明によって表情が大きく変わる石として知られています。
地質学的には、アンダルサイトは低圧・高温の変成岩環境で生成されます。具体的には以下のような特徴があります。
- 泥質岩(ペリタイト)の低圧変成作用で形成される代表的な変成鉱物
- 変成温度・圧力の指標鉱物(ジオサーモメーター)として地質学研究に活用
- カイヤナイトが高圧環境、シリマナイトが高圧高温環境で生成されるのと対照的
宝石市場では「クロスストーン」とも呼ばれる十字石状の変種(キアストライト)も知られており、断面に自然の十字模様が現れることから護符的な意味で使われることもあります。
使い方・例文
宝石店や鉱物展示会で「見る角度によって赤と緑に変わるアンダルサイトのルース」として紹介されたり、地質学の授業で変成岩の指標鉱物として取り上げられたりします。
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