アンダルサイトとは?多色性・キアストライト・三多形をわかりやすく解説
公開 2026年7月1日
この記事は 「アンダルサイトとは?」 の解説をくわしく掘り下げたものです。
アンダルサイト(紅柱石)は、化学組成 Al₂SiO₅ で表されるケイ酸塩鉱物です。光の向きによって色が変わる「多色性」が強く、十字模様が現れる変種もあることで知られます。名前はスペインのアンダルシア地方にちなみます。
大きな特徴
- 強い多色性:結晶を見る方向によって、ピンク・褐色・緑などに色が変わって見えます。宝石としてカットする際にも意識されます。
- キアストライト(空晶石):結晶の中に炭素質の物質が規則正しく並び、断面が黒い十字に見える変種です。お守りとして扱われた歴史もあります。
Al₂SiO₅ の三つの多形
同じ Al₂SiO₅ という組成で、結晶のつくりが異なる鉱物が三つあり、できる温度・圧力の条件で種類が分かれます。
- アンダルサイト(紅柱石):比較的低い圧力でできます。
- カイアナイト(藍晶石):高い圧力でできます。青色が特徴です。
- シリマナイト(珪線石):高い温度でできます。
このため、岩石の中にどれが含まれるかを調べると、その岩石が経験した温度・圧力(変成の条件)を推定する手がかりになります。
産地と利用
スペインのほか各地で産し、高温に強い性質を生かして耐火物(高温の炉に使うレンガなど)の原料に利用されます。透明で美しいものは宝石としてカットされることもあります。