アルゴルとは?
あるごる
アルゴルとは、ペルセウス座の2等星で、約2.87日周期で明るさが規則的に変化する「食連星」の代表例として天文学上有名な星です。
アルゴル(Algol、ペルセウス座β星)は、ペルセウス座に位置する見かけ等級約2.1等の明るい星です。アラビア語で「悪魔の頭」を意味する「رأس الغول(ラアス・アル・グール)」に由来し、ギリシャ神話でペルセウスが退治したメドゥーサの切り落とした首の位置に当たることから、この不吉な名がつけられたとされています。
アルゴルが天文学的に特に重要な理由は、その明るさが規則的かつ大きく変化する「食変光星(しょくへんこうせい)」の典型例であることです。約2.867日(約2日21時間)という短い周期で等級が2.1等から3.4等へと約1.3等変化します。これは、明るい主星(アルゴルA)の前を暗い伴星(アルゴルB)が通過して主星の光を遮る「食(しょく)」によって起こる現象です。
アルゴルの変光の特徴をまとめると次の通りです。
- 主極小(最も暗くなる):明るい主星が暗い伴星に隠される食で約10時間継続
- 副極小(やや暗くなる):暗い伴星が主星の後ろに隠れるときに起こるわずかな明るさの変化
- 18世紀末にジョン・グッドリックらによって食連星の仕組みが解明された
現代では、アルゴル型変光星は食連星の分類カテゴリ名にもなっており、同様の変光をする星系を「アルゴル型」と呼びます。肉眼でも変光を確認できるため、変光星観測の入門として多くのアマチュア天文家が挑戦しています。
使い方・例文
アルゴルは約3日ごとに肉眼でわかるほど暗くなるため、数日おきに同じ時刻に見比べるだけで変光を体感できます。古代の人々がこの星を「悪魔の目」と呼んで不吉視したのも、規則的に明滅する様子が原因だったかもしれません。
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