アリジゴクとは?
ありじごく
アリジゴクとは、ウスバカゲロウの幼虫のことで、砂地に逆円錐形の穴を掘ってアリなどの獲物を捕らえることで知られています。
アリジゴクとは、ウスバカゲロウ科の昆虫(主にウスバカゲロウ属)の幼虫の通称です。漢字では「蟻地獄」と書き、アリが落ちたら逃げられないことを示す名前です。乾燥した砂地に独特のすり鉢状(逆円錐形)の穴を掘り、落ちてきた昆虫を捕食するユニークな生態を持ちます。
生態と捕食のしくみ
アリジゴクは後ろ向きにしか歩くことができず、砂の中に体を埋めながら渦巻き状にすり鉢の穴を掘ります。穴の縁にさしかかったアリなどの小昆虫が足を滑らせると、アリジゴクは砂を投げ上げてさらに滑落させ、大きな顎(あご)でしっかりつかんで体液を吸います。消化液を獲物に注入して溶かした内容物を吸収するという、体外消化を行う点も特徴的です。
成虫への変態
幼虫期間は環境によって異なりますが、1〜3年程度かかることが多く、その後砂の中で蛹(さなぎ)になり、ウスバカゲロウという薄い翅(はね)を持つ成虫へと羽化します。成虫は口が退化しており、ほとんど食事をせず、繁殖のみを目的として短命に生きます。
分布と観察
- 日本全国の乾燥した砂地や軒下・石垣の隙間などに生息
- 夏場に穴を見つけやすく、子どもの自由研究の観察対象としても人気
- 穴に棒を入れて刺激すると砂を投げる様子が観察できる(逃げ場のない状況の比喩「アリジゴク」も転用される)
使い方・例文
夏休みに神社の砂地でアリジゴクの穴を見つけ、そっとアリを穴の縁に近づけると、砂がぱらぱらと崩れてアリが吸い込まれていく様子が観察できます。その逃げられない状況から転じて、「交渉のアリジゴク」のように追い詰められた状況の比喩にも使われます。
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