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アラ・プリマとは?

あらぷりーま

アラ・プリマとは、絵の具が乾く前に一度の作業で描き上げる油彩技法で、「一度仕上げ」とも呼ばれ、生き生きとした筆致と色彩が生まれます。

アラ・プリマ(alla prima)はイタリア語で「一発で」「初めから」を意味し、油絵において下塗りが乾燥する前に、一度の描画セッション内で作品を完成させる絵画技法です。「ウェット・オン・ウェット(wet-on-wet)」とも呼ばれます。

伝統的な油彩画では、まず下描きや下塗り層を乾燥させ、その上に何度も薄い層を重ねて仕上げる「グレーズ(薄塗り重ね)」技法が主流でした。アラ・プリマはこれとは対照的に、湿った絵の具の上に次の色を直接重ねて描くため、色が自然に混ざり合いながら独特の筆触や生命感が生まれます。

この技法の主な特徴は次のとおりです。

  • 一気に描き上げることによる筆致の勢いと鮮度
  • 隣り合う色が境界でわずかに溶け合うソフトなエッジ
  • 乾燥待ちの必要がないため、制作時間を短縮できる
  • 自発的・即興的な表現に適している

17世紀のフランドル絵画でも用いられましたが、19世紀の印象派画家たちが屋外写生(外光主義)でこの技法を積極的に活用したことで広く普及しました。モネやルノワール、またゴッホも好んで用いた技法として知られています。現代でも風景画・肖像画・静物画など幅広いジャンルで実践されています。

使い方・例文

「海辺の光景をアラ・プリマで一気に描き上げ、波のきらめきを瑞々しく表現した」「肖像画の速写にアラ・プリマを用いてモデルの表情の生気を捉えた」のように使います。

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