アプリオリとは?
あぷりおり
アプリオリとは、経験に先立って成り立つ知識や判断を指す哲学用語で、「先験的」とも訳されます。
アプリオリ(a priori)とは、ラテン語で「先のものから」を意味し、哲学において経験や観察に依存せず、理性や論理のみによって成り立つ知識・命題・判断を指す言葉です。「先験的」「先天的」とも訳されます。
対義語はアポステリオリ(a posteriori:経験から得られる知識)です。たとえば「2+3=5」や「三角形の内角の和は180度」といった数学・論理学の命題は、実際に物を数えたり三角形を測定したりしなくても理性的思考だけで真だと分かるため、アプリオリな知識とされます。
この概念を最も体系的に論じたのはドイツの哲学者イマヌエル・カント(1724〜1804)です。カントは『純粋理性批判』において、人間の認識には経験以前に備わるアプリオリな形式(時間・空間・カテゴリーなど)があると主張し、近代哲学に多大な影響を与えました。
アプリオリな知識の特徴には次のものが挙げられます。
- 経験に依存せず普遍的に成り立つ
- 必然性を持つ(例外がない)
- 数学・論理学・哲学的原理がその典型
日常語としては「先入観として」「経験なしに決めてかかる」という意味合いで転用されることもあります。
使い方・例文
「アプリオリな判断」という形で哲学の授業や論文で使われるほか、「アプリオリにそう決めつけるのはよくない」のように「最初から経験なしに決めている」という批判的ニュアンスで日常会話でも使われます。
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