アヒンサーとは?
あひんさー
アヒンサーとは、インドの思想・宗教に根ざす「不殺生・非暴力」の概念で、あらゆる生き物を傷つけないことを説く倫理原則です。
アヒンサー(ahiṃsā、アヒムサーとも表記)は、サンスクリット語で「傷つけないこと・暴力を行わないこと」を意味する言葉で、ヒンドゥー教・仏教・ジャイナ教に共通する根本的な倫理原則です。
インドの思想体系において、アヒンサーは最高の徳目の一つとされてきました。特にジャイナ教では、あらゆる生命体(人間・動物・植物・微生物に至るまで)を傷つけてはならないという厳格な不殺生戒が中心教義となっています。仏教でも五戒の一つとして「不殺生」が説かれ、ヒンドゥー教のヨーガ哲学ではヤマ(禁戒)の最初にアヒンサーが置かれます。
近代においてアヒンサーを世界に広めた人物として、インド独立運動の父マハトマ・ガンジーが挙げられます。ガンジーはアヒンサーをベースとした非暴力不服従運動(サティヤーグラハ)を実践し、暴力によらない抵抗運動の可能性を示しました。この思想はその後、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアらの公民権運動にも大きな影響を与えました。
体・健康の分野では、ヨーガの実践倫理としてアヒンサーが重視されており、食事・行動・言葉においても暴力的な要素を排除することが推奨されます。
使い方・例文
ヨーガを深く学ぶ人が、アヒンサーの考えに従って菜食主義を選択し、日常の言動においても他者を傷つけないよう心がける。
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