アダラとは?
あだら
アダラ(Adhara)は、おおいぬ座に属する明るい恒星で、全天でも有数の高光度を持つ青白色の超巨星です。
アダラ(Adhara)は、おおいぬ座に位置する恒星で、バイエル符号では「おおいぬ座イプシロン星(ε CMa)」と表記されます。アラビア語の「処女たち」を意味する言葉に由来するとされ、古くから航海や暦に使われた星のひとつです。
アダラは地球からおよそ430光年の距離にある青白色の超巨星(スペクトル型B)で、見かけの等級は約1.5等と非常に明るく、全天の恒星の中でも上位に入ります。絶対光度で比較すると、太陽の数万倍以上の明るさを持つ高輝度の星です。
天文学的に注目される点のひとつは、アダラが遠紫外線(極端紫外線)の放射において非常に明るい星とされていることです。宇宙空間には水素ガスが漂っており、通常は遠紫外線を吸収してしまいますが、アダラから地球までの方向には比較的ガスが少ない「ローカルバブル」と呼ばれる領域があるため、その波長帯でも観測しやすい条件にあります。
おおいぬ座ではシリウスが最も有名ですが、アダラはその近くに位置し、冬の夜空に輝く明るい星として南天低空に観察できます。肉眼でも十分に確認できる一等星クラスの恒星で、星座学習や天文観測の入門段階でも取り上げられます。
使い方・例文
冬の夜空でおおいぬ座を観察する際、シリウスの近くに輝く明るい星としてアダラが登場します。天文書や星座早見盤でも「ε CMa」として記載されています。
この用語をシェア
最終更新: