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アスフォデロスとは?

あすふぉでろす

アスフォデロスとは、ギリシャ神話において死者の魂が住む冥界の草原「アスフォデロスの野」に咲くとされる植物で、死と来世の象徴として知られる花です。

アスフォデロス(Asphodel)はユリ科またはツルボラン科に属する多年草で、地中海沿岸から中東にかけて自生します。細長い葉と白やピンクの穂状の花が特徴で、古代ギリシャの墓地周辺にも多く見られたことから、死や冥界と深く結びついた植物として信仰されるようになりました。

ギリシャ神話において、冥界には「アスフォデロスの野(アスフォデロスの平原)」と呼ばれる場所が存在します。これは生前に特に善でも悪でもなかった普通の死者たちが彷徨う場所であり、英雄的な功績を残した者が向かうエリュシオン(楽園)とも、重大な罪を犯した者が罰を受けるタルタロスとも異なる、中間的な領域として描かれています。

アスフォデロスは古代ギリシャ・ローマの詩人たちの作品にも頻繁に登場し、ホメロスの『オデュッセイア』でも英雄の魂がアスフォデロスの野を彷徨う場面が描かれています。この植物はまた食用にもなり、古代では球根や種子が飢饉時の食料として利用されたという記録も残っています。

近代文学においてもアスフォデロスは死と記憶の象徴として用いられ、詩人ウィリアム・カーロス・ウィリアムズの詩「アスフォデル、その牧草」などに見られます。

使い方・例文

ギリシャ神話や西洋文学の文脈で「冥界の花」や「死者の国に咲く花」として言及される際にアスフォデロスが登場します。また、ガーデニングや植物学の文脈では地中海原産の観賞植物として紹介されます。

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