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アジピン酸とは?

あじぴんさん

アジピン酸とは、炭素数6の直鎖状ジカルボン酸で、ナイロン6,6の原料として最もよく知られる工業化学品です。

アジピン(adipic acid)は、化学式 HOOC-(CH₂)₄-COOH で表される炭素数6の脂肪族ジカルボン酸です。白色の結晶固体で、融点は約152℃。わずかに酸味を持ち、食品添加物(酸味料)としても認められています。

工業的にはシクロヘキサンを硝酸やチタン触媒で酸化する方法などで大量生成されます。世界の年間生産量は数百万トン規模に達し、多くがナイロン6,6(ポリヘキサメチレンアジパミド)の合成に使われます。ナイロン6,6はアジピン酸とヘキサメチレンジアミンの縮合重合によって得られ、衣料・産業資材・自動車部品など幅広く利用されます。

アジピン酸の主な用途は次のとおりです。

  • ナイロン6,6の原料(用途の約60〜70%)
  • ポリウレタン樹脂の原料(アジペート系ポリオール)
  • 可塑剤(アジピン酸エステル):低温特性に優れる
  • 食品添加物:酸味料・膨張剤として使用

製造時に亜酸化窒素(N₂O)が副生し、強力な温室効果ガスとなるため、製造プロセスの排ガス処理が環境問題として重要視されています。

使い方・例文

ストッキングや歯ブラシの毛、自動車のエンジンカバーなどに使われるナイロン素材の多くは、アジピン酸を原料として作られています。グミキャンディなどの食品に酸味料として添加されることもあります。

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