シクロヘキサンとは?
しくろへきさん
シクロヘキサンとは、炭素6個が環状に結合した飽和炭化水素で、無色の液体有機溶媒です。
シクロヘキサン(cyclohexane、分子式 C₆H₁₂)は、6つの炭素原子がすべて単結合でつながった環状の飽和炭化水素です。ベンゼン環の水素が完全に付加された構造に相当し、二重結合を持たない点でベンゼンとは化学的性質が大きく異なります。
最大の特徴は立体配座の多様性です。炭素環が平面ではなく、いす型・舟型・ねじれ舟型などの立体構造を取ります。特にいす型配座が最も安定しており、置換基が軸位と赤道位に分かれて配置されます。この立体化学の概念は有機化学の教育でも重要なテーマです。
工業的にはナフサ改質や石油精製の過程で生産され、主に以下の用途があります。
- ペンキ・ニス・接着剤の溶媒
- ナイロン原料(アジピン酸・カプロラクタム)の製造中間体
- 医薬品・農薬合成の反応溶媒
- 抽出溶媒・洗浄剤
常温では揮発性が高く特有の甘みのある臭いを持ちます。蒸気は空気より重く低所に滞留するため換気に注意が必要で、毒性や引火性の観点から取り扱いには安全管理が求められます。
使い方・例文
有機合成の実験でシクロヘキサンは無極性の反応溶媒として用いられ、ヘキサンより高沸点のため操作性が良い場面があります。
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