しごき加工とは?
しごきかこう
しごき加工とは、筒状に成形された金属材を工具とダイスの間に通して壁厚を薄くし、高さを伸ばす塑性加工法です。
しごき加工(ironing)は、絞り加工などで形成された筒状(カップ状)の金属成形品を、内径よりわずかに小さい隙間のある専用のダイスと内側のパンチの間に押し通すことで、側壁の板厚を均一に薄くしながら高さを伸ばす加工法です。その名のとおり素材を「しごく」動作によって形を変えることからこう呼ばれます。
加工の原理は、ダイスとパンチの隙間を素材の板厚より小さく設定し、パンチで素材を押し込むことで側壁部分が圧縮・引き伸ばされるというものです。一回の工程で板厚を数十パーセント減少させることもでき、複数回繰り返すことでさらに薄い壁厚を実現できます。
しごき加工を行うことで得られる主なメリットは次のとおりです。
- 側壁の板厚を均一にでき、寸法精度が向上する
- 加工硬化によって素材が硬くなり、強度が上がる
- 表面粗さが改善され、内外面の仕上がりが良くなる
- 材料を無駄にせず、軽量で強度のある形状が得られる
飲料缶(アルミ缶・スチール缶)の製造においてしごき加工は欠かせない工程であり、缶の底部から側壁にかけて薄肉化することで、材料使用量の低減と強度の確保を両立しています。自動車部品や電子部品にも応用されています。
使い方・例文
アルミ製の飲料缶は、絞り加工でカップ状にした後、しごき加工で側壁を薄く伸ばすことで軽量かつ強度のある形状に仕上げています。
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