かに星雲とは?
かにせいうん
かに星雲とは、おうし座の方向に位置する超新星残骸で、1054年に記録された超新星爆発の名残として知られる天体です。
かに星雲(Crab Nebula)は、おうし座の方向、地球からおよそ6500光年の距離に位置する超新星残骸です。メシエカタログでは「M1」として最初に収録されており、18世紀の天文学者シャルル・メシエが彗星と見誤ったことから記録を始めたとされています。
この星雲の起源は、1054年に中国・日本の天文学者が記録した「客星(かくせい)」と呼ばれる明るい超新星爆発にあります。当時はこの爆発が昼間でも肉眼で見えるほどの輝きを放ったといわれています。爆発から約1000年が経った現在も、ガスの雲が毎秒1000キロメートル以上の速度で膨張し続けています。
かに星雲が天文学的に特に重要な理由は、中心にかに星雲パルサー(PSR B0531+21)が存在するためです。このパルサーは超新星爆発後に残った中性子星で、毎秒約30回回転しながら電波・X線・ガンマ線を放射しています。パルサー天文学の重要な研究対象として世界中の観測所で継続的に観測されています。
また、高エネルギー天文学の基準光源(キャリブレーション天体)としても利用されており、「1クラブ」というX線輝度の単位がかに星雲に由来するほどです。
使い方・例文
かに星雲はアマチュア天文家にも観測可能な天体で、小口径の望遠鏡でも楕円形の淡い光の塊として確認でき、ベテランのスターゲイザーには「M1」として親しまれています。
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