かに星雲とは?
かにせいうん
カニ星雲とは、おうし座にある超新星残骸で、西暦1054年に観測された超新星爆発の残骸として形成され、中心にパルサーを持つ天体です。
カニ星雲(かにせいうん、英語:Crab Nebula)は、おうし座の方向に位置する超新星残骸(SNR:Supernova Remnant)です。メシエカタログではM1、NGC番号では1952として登録されており、地球からの距離はおよそ6500光年とされています。
この星雲は、西暦1054年に中国や日本の天文学者が記録した超新星爆発(SN 1054)によって生じたとされています。当時の記録によれば、昼間でも見えるほどの明るさで数週間輝いたとされ、アメリカ先住民の岩絵にもその痕跡が残っているとされます。
カニ星雲の主な特徴は以下のとおりです。
- 秒速数百キロメートルで膨張を続けるガス雲の構造
- 中心部に超高速回転するパルサー(中性子星)が存在
- X線・可視光・電波など多波長で強い放射を示すシンクロトロン放射源
- 天文学の標準光源・校正源として使われる
カニ星雲のパルサーは1秒間に約30回転(30Hz)という高速回転を示し、電磁波のパルスを放出しています。その発見(1968年)はパルサーの正体が中性子星であることを裏付ける重要な証拠となりました。現代の天文学においてカニ星雲は、超新星爆発の研究・高エネルギー天体物理学・パルサー研究の原点ともいえる天体として広く研究されています。
使い方・例文
「カニ星雲はX線天文学の輝度基準(カニ単位)として使われるほど研究が進んだ超新星残骸です」という形で、天文学の解説で登場します。
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