かなとこ雲とは?
かなとこぐも
かなとこ雲とは、積乱雲が発達し、頂部が金床(鍛冶道具)のように平たく広がった形の雲のことです。
かなとこ雲(鉄床雲)は、積乱雲(入道雲)が対流圏の上部にある圏界面に達し、それ以上上昇できなくなって横に広がったときに形成される雲です。その形が鍛冶職人が使う「金床(かなとこ)」という鉄製の台に似ていることからこの名がつきました。英語では「Anvil cloud(アンビル雲)」と呼ばれます。
形成のメカニズムは次の通りです。
- 地表付近の強い上昇気流により積乱雲が急激に発達する
- 雲頂が圏界面(対流圏と成層圏の境界、高度約10〜15km)に到達する
- 成層圏の安定した空気に阻まれ、上昇が止まる
- 上空の風(ジェット気流など)に流されて水平方向へ扇状・砥石状に広がる
かなとこ雲が見られるときは、その積乱雲が成熟期から衰退期に入っているサインでもあります。しかし雷・突風・ひょう・局地的な大雨を伴うことが多く、危険な気象現象の目安となります。航空機の運航においても、かなとこ雲の周辺はタービュランス(乱気流)が発生しやすいため、気象情報として重視されます。
夏の夕暮れに西の空に見えるかなとこ雲は、翌日の天気が崩れる前兆として、天気予報でも紹介されることがあります。
使い方・例文
夕方の西の空に巨大なかなとこ雲が現れたため、気象台は局地的な雷雨に注意するよう呼びかけた。
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