M74とは?
えむなないじゅうよん
M74とは、うお座に位置する正面向きの美しい渦巻き銀河で、銀河の渦巻き構造を観察するための代表的な天体です。
M74(NGC 628)は、うお座の方向に約3,200万光年の距離に位置する渦巻き銀河で、メシエカタログの74番目の天体です。1780年にピエール・メシャンによって発見され、シャルル・メシエがカタログに収録しました。
M74の最大の特徴は、地球に対してほぼ正面(フェイスオン)を向いていることです。そのため渦巻き腕の構造が非常に明瞭に観測でき、銀河の形態研究において理想的な対象のひとつとされています。直径はおよそ95,000光年で、天の川銀河とほぼ同程度の大きさを持つ「グランドデザイン渦巻き銀河」に分類されます。
M74は表面輝度が低いため、実視等級(約9等)のわりに視覚的に淡く見え、アマチュア天文家にとって観察が難しい天体として知られています。一方で写真撮影には映える天体で、長時間露光によって美しい渦巻き腕が浮かび上がります。
天文学的には、M74内で複数の超新星爆発が観測された記録があるほか、X線天文学では超輝点X線源(ULX)の研究対象でもあります。また、M74は複数の矮小銀河を伴星系として持つ銀河グループの中心天体でもあります。
使い方・例文
銀河の形態を説明する際に「渦巻き銀河の教科書的な例」として天文書や解説動画で紹介されます。ハッブル宇宙望遠鏡の画像でも美しい姿が公開されています。
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