黒印状とは?
くろいんじょう
黒印状とは、戦国・江戸時代に領主や武将が黒色の印章を押して発給した公式の証書・命令書のことです。
黒印状(くろいんじょう)とは、戦国時代から江戸時代にかけて、大名・将軍・重臣などが黒色の印(黒印)を押して発給した公的文書の総称です。朱色の印を用いた「朱印状(しゅいんじょう)」と対比されます。
印章の色による使い分けには一定の慣習がありました。朱印状が主君・権力者の直接の意思を示す格式高い文書に用いられたのに対し、黒印状は奉行や家老など代理者が主君に代わって発給する文書や、やや格式の下がる用件に使われることが多かったとされます。ただし、この区別は時代・発給者・地域によって異なり、一概には言えません。
黒印状の内容としては次のようなものが代表的です。
- 土地の知行(所領)の安堵や宛行(あてがい)
- 通行・貿易の許可証
- 寺社への寄進や保護の約束
- 軍事・行政に関する命令
歴史資料としての黒印状は、当時の土地支配・外交・経済活動を知る一次資料として非常に重要です。寺社・旧家に伝来したものが多く、現在は博物館や文書館で保管・公開されています。
使い方・例文
豊臣政権期や江戸幕府初期には、奉行衆が黒印状を発給して朱印船貿易の許可や寺社領の安堵を行った例が多く残っています。
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