骨法とは?
こっぽう
骨法とは、東洋絵画において輪郭線や筆の線質によって形を骨格のように描き出す技法・概念で、絵画の根幹をなす基礎的な表現原理です。
骨法(こっぽう)とは、東洋の絵画論・書画論における重要な概念で、筆で引く輪郭線や描線によって対象の「骨格」=本質的な形と構造を表現することを指します。
中国・南北朝時代の画論家・謝赫が著した『古画品録』の「六法(ろっぽう)」のなかで、「骨法用筆(こっぽうようひつ)」として第二法に位置づけられています。六法のうち最高は「気韻生動(きいんせいどう)」ですが、それを実現するための技術的基盤として骨法は不可欠とされました。
骨法には以下のような意味合いが含まれます。
- 筆の運びによって形を骨格から立ち上げること
- 線の太細・濃淡・速遅によって量感・動勢・質感を表現すること
- 単なる写実の模倣を超えた、対象の本質をとらえる力
輪郭線を用いない「没骨法」はこの骨法と対をなす概念として位置づけられます。書道においても骨法は重要視され、力強い筆線を「骨がある」と表現することがあります。東洋絵画・書の批評用語として現代でも使われ続けている根本的な美学概念です。
使い方・例文
「水墨画の師匠から『骨法がしっかりしていない』と指摘されたとき、それは輪郭線の力強さと形の的確さが不十分だということを意味しています。」
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