骨法用筆とは?
こっぽうようひつ
骨法用筆とは、中国の画論「六法」のひとつで、筆の運び・線の力強さや骨格によって対象の生命感を表す技法・原則です。
骨法用筆(こっぽうようひつ)は、中国南北朝時代の画家・謝赫(しゃかく)が著した画論書「古画品録」(5〜6世紀頃)に記された「六法」の第二法にあたります。六法とは中国絵画の基本的な評価基準と技法論をまとめたもので、骨法用筆はその中でも筆技に関する重要な概念です。
「骨法」とは、筆の線が持つ力強さ・張り・構造的な骨格を指します。ちょうど人体の骨が身体を支えるように、絵画においても線が内側から対象を支え、形に生命力を与えると考えます。「用筆」は筆の使い方・運び方を意味し、両者を合わせて「骨格を持った筆使い」という概念を表します。
骨法用筆の実践においては以下の点が重視されます。
- 筆圧・速度・方向の変化による線の抑揚(起筆・送筆・収筆)
- かすれや滲みを含む墨の変化(乾湿・濃淡)
- 対象の内的構造を線で表す力
- 形を写すだけでなく、気韻(精神的な生命感)を宿らせること
骨法用筆は単なる技法の問題ではなく、画家の精神性や修練の深さが線に現れるという思想と結びついています。日本の水墨画・書道にも大きな影響を与え、東アジア全体の絵画観の基礎をなしています。
使い方・例文
骨法用筆は、山水画や花鳥図など東洋絵画の鑑賞・批評の場で登場する概念です。筆の線に力強さがあるか、対象の骨格を正確に捉えているかを評価する際に用いられます。
この用語をシェア
最終更新: