食料安全保障とは?
しょくりょうあんぜんほしょう
すべての人が十分で安全・栄養価の高い食料にいつでもアクセスできる状態を確保するための政策・概念です。
食料安全保障(フードセキュリティ)とは、すべての人が活動的で健康的な生活を送るのに必要な食料を、物理的・経済的に常に手に入れられる状態のことです。1996年の世界食料サミットで広く共有された定義では、「入手可能性(Availability)」「アクセス(Access)」「利用(Utilization)」「安定性(Stability)」の4つの柱が食料安全保障の要件とされています。
各柱の内容は以下の通りです。
- 入手可能性:国内生産・輸入・備蓄などを通じて十分な量の食料が存在すること
- アクセス:個人・世帯が食料を購入または生産できる経済的・物理的能力があること
- 利用:栄養素の吸収・清潔な水・適切な調理環境が整い、食料が身体的便益をもたらすこと
- 安定性:気候変動・紛争・経済危機などの衝撃があっても上記3条件が維持されること
日本においては、食料自給率の低下(カロリーベースで約38%前後)や輸入依存リスクが課題として議論されています。農業の担い手不足、異常気象、国際的なサプライチェーンの脆弱性が近年改めて注目され、国産農産物の振興・備蓄拡充・スマート農業の導入などが対策として検討されています。
使い方・例文
世界的な干ばつや紛争によって穀物の国際価格が急騰したとき、食料輸入への依存度が高い国では家庭の食卓への影響が大きくなり、食料安全保障の脆弱性が顕在化します。
この用語をシェア
最終更新: