顕微授精とは?
けんびじゅせい
顕微授精とは、顕微鏡下で精子を直接卵子に注入して受精を促す生殖補助医療の技術で、重篤な男性不妊などに対応するために開発されました。
顕微授精(けんびじゅせい)は、体外受精(IVF)の一形態で、顕微鏡を使いながら細いガラス針で精子を卵子の細胞質内に直接注入する技術です。英語では「ICSI(Intracytoplasmic Sperm Injection:卵細胞質内精子注入法)」と呼ばれます。
通常の体外受精では、シャーレの中で多数の精子と卵子を共培養して自然受精を待ちますが、顕微授精では1個の精子だけで受精を成立させることができます。そのため、精子数が極端に少ない場合(乏精子症)・精子の運動性が著しく低い場合(無力精子症)・精巣から直接採取した精子を使う場合などに適応されます。
顕微授精の主な流れは次のとおりです。
- 排卵誘発剤を使って複数の卵子を採取する
- パートナーまたはドナーから精子を採取・調整する
- マイクロマニピュレーターを使って精子を卵子に注入する
- 受精卵を培養し、状態の良い胚を子宮に移植する
日本では1992年ごろから臨床応用が始まり、現在は不妊治療において広く実施されています。2022年から保険適用の対象となり、患者の経済的負担が軽減されました。成功率は年齢や卵子の状態によって異なりますが、高度な不妊治療の中でも重要な選択肢として定着しています。
使い方・例文
精子の数が非常に少ない男性不妊のケースや、通常の体外受精で受精が成立しなかった場合に、顕微授精が選択される生殖補助医療の場面で登場します。
この用語をシェア
最終更新: