頭皮鍼とは?
とうひしん
頭皮鍼とは、頭皮の特定の刺激帯に鍼を刺す治療法で、脳神経系の疾患や機能回復に応用される現代鍼灸の一分野です。
頭皮鍼(とうひしん)は、スカルプ鍼・頭鍼(ずしん)とも呼ばれ、頭皮上に設定された特定の「刺激帯(ゾーン)」に鍼を刺入することで、脳や神経系に働きかける鍼灸療法の一形式です。
20世紀後半に中国で複数の研究者(焦順発・方雲鵬など)によって独立に体系化されました。大脳皮質の機能局在(運動野・感覚野・言語野など)を頭皮に投影したマッピングに基づき、治療したい機能に対応する帯状の領域に鍼を刺します。WHOも標準化の取り組みを行っており、国際的な基準が設けられています。
頭皮鍼が適応とされる主な症状・疾患は以下の通りです。
- 脳卒中後遺症(片麻痺・言語障害・嚥下障害)
- パーキンソン病などの神経変性疾患
- 頭痛・眩暈(めまい)
- 小児の発育・発達障害への補助
- 慢性疼痛・幻肢痛
刺入後に鍼を素早く回転させる「捻転手技」を行いながら、患者にリハビリ動作を行わせることで相乗効果を狙う施術が一般的です。通常の体幹・四肢への鍼と組み合わせて用いられることも多く、神経リハビリの補完として注目されています。
使い方・例文
脳梗塞後のリハビリ施設に隣接する鍼灸院で、麻痺の回復促進を目的として頭皮鍼を受ける患者が増えており、運動野に対応する帯状ゾーンへの施術が行われます。
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