陰陵泉とは?
いんりょうせん
陰陵泉とは、膝の内側下方にある足太陰脾経の合水穴で、水分代謝の調節・むくみ・消化器症状・婦人科疾患の治療に用いられる重要な経穴です。
陰陵泉(いんりょうせん)は、東洋医学における経穴(ツボ)のひとつで、足太陰脾経(SP9)の合穴(ごうけつ)かつ水穴(すいけつ)に分類されます。位置は膝の内側、脛骨(すねの骨)の内側上顆のすぐ下のくぼみにあり、膝を立てた状態で脛骨の内側に沿って指を上に滑らせると自然に止まる部位です。
陰陵泉という名称は、「陰の山の麓にある泉(水が湧くところ)」という意味で、水に関連する機能を象徴しています。脾経の合穴であることから、東洋医学で「脾は水湿を運化する」とされる機能と深く結びついており、体内の水分代謝に特化した働きを持つとされます。
主な適応症と効能は次の通りです。
- むくみ・水分代謝の異常:顔・下肢のむくみ、水毒(水分の偏り)の改善
- 消化器症状:下痢・軟便・腹部膨満感・食欲不振
- 泌尿器症状:頻尿・排尿困難・膀胱炎
- 婦人科疾患:おりもの異常・骨盤内の湿熱による症状
- 膝関節の痛み・重だるさ:局所的な作用
現代の鍼灸臨床では、湿邪(しつじゃ)による症状全般に対して頻繁に選穴されるツボであり、特に梅雨時期など湿気の多い季節の体調不良や、慢性的なむくみ改善を目的とした治療で重視されます。
使い方・例文
脚のむくみや下痢が続くときに鍼灸治療を受けると、膝の内側にある陰陵泉が選ばれることが多く、施術後に体が軽くなった・トイレが近くなったと感じる方が見られます。
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