陪審とは?
ばいしん
陪審とは、一般市民が裁判に参加し、被告人の有罪・無罪などの事実認定を行う制度、またはその市民集団のことです。
陪審とは、法律の専門家ではない一般市民(陪審員)が一定数集まって構成される合議体で、裁判において事実の認定(有罪か無罪か、または民事の責任の有無)を行う役割を担います。この制度を「陪審制度(陪審制)」と呼びます。
陪審制はイギリスで中世に発展し、アメリカ・カナダ・オーストラリアなどの英米法系諸国で広く採用されています。アメリカでは憲法で陪審裁判を受ける権利が保障されており、刑事・民事ともに陪審裁判が行われます。陪審員の数は一般に12人とされることが多く、評決は全員一致または多数決によって下されます。
陪審の機能と意義は次の点に集約されます。
- 市民が司法に参加することで民主的正当性を高める
- 職業裁判官による判断の偏りを防ぐ
- 法律の素人の感覚が判断に反映される
日本では戦前に陪審法(1928年施行)が存在しましたが、1943年に停止されました。現在の日本では「裁判員制度」が2009年に導入されており、市民が刑事裁判に参加しますが、これは陪審制とは異なり、裁判官と市民が共同で事実認定と量刑を決める「参審制」に近い仕組みです。
使い方・例文
「アメリカのドラマでは、12人の陪審員が評議室で有罪・無罪を議論する場面がよく描かれる」というように、法廷ドラマや法律の授業で登場します。日本の裁判員制度との違いを説明する際にも使われます。
この用語をシェア
最終更新: