阿修羅とは?
あしゅら
阿修羅とは、仏教・ヒンドゥー教における闘争と修行の世界に住む神格で、戦闘的な性質を持ちながらも仏法を守護する存在とされています。
阿修羅(あしゅら、サンスクリット語: Asura / アスラ)は、インドの宗教思想に由来する神格的存在です。仏教では六道の一つ「阿修羅道」の主であり、常に闘争を繰り返す存在として知られています。
もともとヒンドゥー教(ヴェーダ時代)では「アスラ」は神々(デーヴァ)と対立する超自然的存在の総称で、必ずしも悪の存在ではありませんでした。仏教に取り込まれる過程で、帝釈天(インドラ)と常に戦い続ける存在として定着しました。強い力と戦闘への執着を持ちながらも、仏法を守護する八部衆(天・龍・夜叉・乾闥婆・阿修羅・迦楼羅・緊那羅・摩睺羅伽)の一つとされます。
阿修羅の特徴として伝わる描写は以下のとおりです。
- 三面六臂(さんめんろっぴ):三つの顔と六本の腕を持つ姿が代表的
- 怒りや闘争心の象徴でありながら、慈悲の面を持つ複雑な存在
- 帝釈天との争いが仏典に繰り返し記されている
日本では奈良・興福寺の阿修羅像が特に有名で、凜とした少年のような顔立ちと三面六臂の姿が芸術的に高く評価されています。天平時代(8世紀)に制作されたこの像は国宝に指定され、日本の仏像彫刻を代表する作品として広く知られています。
使い方・例文
奈良の興福寺を訪れると、三つの顔と六本の腕を持つ阿修羅像を間近で鑑賞できます。その表情の繊細さから、多くの美術ファンが訪れる人気の仏像です。
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