阿修羅像とは?
あしゅらぞう
阿修羅像とは、奈良・興福寺が所蔵する奈良時代作の乾漆彫刻で、三面六臂(顔が3つ・腕が6本)の阿修羅を表した国宝の仏像です。
阿修羅像は、奈良県奈良市の興福寺(こうふくじ)が所蔵する仏像で、国宝に指定されています。奈良時代の天平6年(734年)に光明皇后が母・橘三千代の追善供養のために造らせたと伝わる「西金堂(さいこんどう)」の旧本尊の一体で、現在は興福寺国宝館に展示されています。
阿修羅(アスラ)はもともとインド神話に登場する戦闘の神で、仏教に取り込まれてからは釈迦を守護する八部衆(はちぶしゅう)のひとりとして位置づけられています。この像は三面六臂(さんめんろっぴ)——つまり顔が正面・左・右の3つ、腕が6本——という異形の姿で表されています。
制作技法は「乾漆造(かんしつづくり)」と呼ばれるもので、麻布を漆で固めて形を作り、その上に色を施す手法です。木造に比べて軽量で耐久性が高いとされます。
この像が現代において特に注目される理由のひとつは、その表情にあります。戦闘神でありながら少年のようなあどけなさと、憂いを帯びた複雑な表情が見る者の心を捉え、多くの人が「人間的な魅力」を感じると語ります。2009年の東京国立博物館特別展では膨大な来場者を集め、阿修羅ブームと呼ばれる現象が起きました。
使い方・例文
興福寺国宝館を訪れると阿修羅像を間近で観覧でき、正面・左・右のそれぞれ異なる表情を持つ三面を見比べる体験ができます。
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