銑鉄とは?
ずくてつ
銑鉄とは、高炉で鉄鉱石をコークスで還元して得られる炭素含有量の高い鉄で、製鋼の原料となる素材です。
銑鉄(せんてつ)は、鉄鉱石を高炉(溶鉱炉)の中でコークスと石灰石とともに高温で処理することによって得られる鉄です。炭素を約2〜4%と多く含み、そのまま使うと脆くて加工が難しいため、通常は転炉や電気炉でさらに処理して炭素量を減らし、鋼(スチール)に精錬されます。
銑鉄の主な特徴は以下の通りです。
- 炭素含有量が多く、硬いが脆い性質を持つ
- 溶融点が鋼より低く、鋳造(型に流し込む製法)に向いている
- 大量生産に適した製鉄の中間生成物として位置づけられる
- 高炉から取り出された直後の状態を「溶銑(ようせん)」と呼ぶ
銑鉄をそのまま鋳型に流し込んで固めたものが「鋳鉄(ちゅうてつ)」で、フライパンや配管部品などに利用されます。一方、炭素をさらに取り除いた「鋼(鉄鋼)」は建材・機械・自動車など幅広い産業に使われます。製鉄産業の根幹となる素材であり、近代工業の発展を支えてきた重要な物質です。
使い方・例文
理科や工業の授業で鉄の製造工程を学ぶ際に、高炉から取り出される最初の鉄として「銑鉄」という語が登場します。
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