金属有機構造体とは?
きんぞくゆうきこうぞうたい
金属有機構造体とは、金属イオンと有機配位子が規則的に連結された多孔性の結晶材料で、MOFとも呼ばれ極めて高い表面積を持ちます。
金属有機構造体(MOF:Metal-Organic Framework)は、金属イオンまたは金属クラスターを「節点」とし、有機配位子(リンカー)を「橋渡し」として三次元的に連結させた結晶性多孔性材料です。その最大の特徴は、内部に均一なナノサイズの細孔(ポア)が無数に存在することで、理論比表面積が1グラムあたり数千平方メートルに達するものもあります。
MOFの主な特性は以下の通りです。
- 超高比表面積:ガスの吸着・貯蔵・分離に極めて有利。
- 調整可能な細孔径:金属種と有機リンカーの組み合わせで細孔のサイズや形状を精密に設計できる。
- 多様な機能性:触媒活性・蛍光・磁性・プロトン伝導性など多彩な性質を付与できる。
- 後修飾の容易さ:合成後に官能基を導入して機能を追加できる。
応用分野としては、水素やメタンの高密度貯蔵(水素社会実現への貢献)、CO2の選択的回収・転換、医薬品の徐放担体、化学センサー、不均一系触媒などが挙げられます。世界中で数万種類以上のMOFが合成・報告されており、材料科学・化学工学の注目分野となっています。
使い方・例文
天然ガス自動車のタンクにMOFを充填することで、低圧でも大量のメタンを吸着貯蔵できる研究が進んでいます。また、大気中の湿気からMOFで水を収集する「水分収集デバイス」も乾燥地帯での応用が期待されています。
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