遺伝子型とは?
いでんしがた
遺伝子型とは、ある生物が特定の遺伝子座においてどのような対立遺伝子(アレル)の組み合わせを持つかを示す遺伝的な情報のことです。
遺伝子型(いでんしがた、genotype)とは、生物のゲノム上の特定の位置(遺伝子座)に存在する対立遺伝子の組み合わせを指す概念です。たとえばエンドウの種の色を決める遺伝子座において、黄色を決める対立遺伝子を「A」、緑色を決めるものを「a」とすると、「AA」「Aa」「aa」の3通りの遺伝子型が存在します。
遺伝子型と表現型(見た目・性質)の関係は次のように整理できます。
- ホモ接合体(AA・aa):同じ対立遺伝子を2つ持つ状態
- ヘテロ接合体(Aa):異なる対立遺伝子を1つずつ持つ状態
- 優性(顕性)の対立遺伝子があれば、ヘテロ接合体でもその形質が表れる
遺伝子型は親から子へ受け継がれる「設計図」ともいえる情報で、メンデルの遺伝法則の根幹をなす概念です。現代では一塩基多型(SNP)の解析など、ゲノムワイドな遺伝子型の特定が医学・農学・進化生物学などで活用されています。
遺伝病の診断や遺伝カウンセリングでは、特定の遺伝子座の遺伝子型を調べることで発症リスクや保因者かどうかを判定することが可能です。また、品種改良においても望ましい遺伝子型を持つ個体を選抜するマーカー選抜育種が実践されています。
使い方・例文
鎌状赤血球症に関係するヘモグロビン遺伝子において、「HbS/HbS」という遺伝子型を持つ人は発症リスクが高く、「HbA/HbS」はキャリア(保因者)と判定される——こうした場面で遺伝子型という言葉が登場します。
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