迎え角とは?
むかえかく
迎え角とは、航空機の翼が気流に対してなす角度のことで、揚力の発生量に直接影響する飛行力学上の重要なパラメーターです。
迎え角(むかえかく、英語:Angle of Attack、AoA)とは、翼の翼弦線(前縁と後縁を結ぶ直線)と、翼に当たる相対気流の方向とのなす角度を指します。飛行力学において揚力・抗力の大きさを決める最も重要な変数のひとつです。
翼は空気の流れを上下に分けることで揚力を生み出しますが、迎え角が大きくなるほど翼上面の気流がより大きく曲げられ、揚力係数は増加します。しかし、迎え角が一定の限界(失速角)を超えると、翼上面の気流が剥離して揚力が急激に低下する「失速(ストール)」が発生します。
迎え角の役割をまとめると次の通りです。
- 迎え角増加 → 揚力増加(失速角未満の範囲で)
- 迎え角増加 → 抗力も増加
- 失速角超過 → 揚力の急落と機首下げモーメントの発生
- 低速飛行・着陸進入時は迎え角を大きく取る必要がある
現代の航空機には迎え角センサーが搭載されており、計器や飛行制御コンピューターがリアルタイムで迎え角を監視・制御しています。迎え角の不適切な管理は墜落事故につながることもあるため、パイロット教育においても非常に重要な概念とされています。戦闘機では、失速角を超えた「ポスト失速機動」を制御するために推力偏向技術が活用されています。
使い方・例文
着陸時にパイロットが機首を少し上げると迎え角が増し、揚力を保ちながら速度を落として滑走路に接地できます。
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