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失速とは?

しっそく

失速とは、航空機の翼に当たる気流が剥離して揚力が急激に低下する現象のことで、制御不能な降下につながる危険な状態です。

失速(しっそく、stall)とは、航空機の翼(主翼)が気流に対してある限界角度(臨界迎え角)を超えると、翼の上面で気流が滑らかに流れなくなって剥離し、揚力が急激に失われる現象です。エンジンの停止や速度不足を意味する「エンジン失速」とは異なる概念です。

通常、翼は迎え角(気流に対する翼の傾き)を大きくするほど揚力が増加しますが、臨界迎え角(多くの翼型でおよそ15〜20度前後)を超えると翼上面の気流が剥離してしまい、揚力が急落します。この状態が「失速」です。失速は速度が遅いときに発生しやすく、離陸直後や着陸進入時など低速・低高度での失速は特に危険です。

失速の前兆として以下のような症状が現れます。

  • 機体の振動(バフェット)
  • 操舵への反応が鈍くなる
  • 機首が上がりにくくなる

失速からの回復操作は、迎え角を減らすために機首を下げ(押し操舵)、速度を回復させることが基本です。現代の航空機には失速警報装置や失速防止システム(AOAリミッター)が装備されており、自動的に警告・保護が働きます。パイロット訓練では失速の認識と回復操作は必須科目とされています。

使い方・例文

パイロット訓練や航空事故の解説文で、「低速飛行中に失速が発生した」というように使われる航空用語です。

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