轆轤とは?
ろくろ
轆轤(ろくろ)とは、陶磁器の成形や木材の加工に使う回転台・回転装置のことで、職人の技の象徴的な道具です。
轆轤(ろくろ)とは、軸を中心として物体を回転させることで加工・成形を行うための道具・装置の総称です。主に陶芸用の轆轤と木工用の轆轤(木工旋盤)の2種類が知られています。
陶芸における轆轤は、粘土を乗せた円形の回転台で、足で蹴って回す「蹴り轆轤」と電動モーターで回す「電動轆轤」があります。陶工は高速で回転する台の上で粘土を引き上げ、遠心力を利用して器の形を整えていきます。この技法は「轆轤成形(ろくろせいけい)」と呼ばれ、碗・壺・花瓶など左右対称の円形器を効率よく作るのに適しています。日本では古墳時代ごろに大陸から伝来したとされ、以来陶芸の中核技法として受け継がれてきました。
木工轆轤(旋盤)は、木材を軸に固定して回転させながら刃物を当て、椀・脚・軸など丸形の部品を削り出す機械です。近代工業では金属加工用の旋盤へと発展し、精密部品の製造に欠かせない工作機械の原型となりました。
また建築・土木の分野では、井戸の滑車や重いものを巻き上げる「巻き上げ轆轤」も同じ字で呼ばれてきました。轆轤の原理は「回転によって力を変換・増幅する」という点で共通しており、工芸から機械工学まで幅広い分野の基礎に位置づけられます。
使い方・例文
陶芸教室で講師が粘土を回転する台の上で器の形に引き上げていく場面や、民芸品店で職人が木を削って椀を作る場面に「轆轤」が登場します。
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