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身体図式とは?

しんたいずしき

身体図式とは、自分の身体の位置・姿勢・動きについて脳が無意識に保持している内的な地図のことで、スムーズな運動や空間認識を支える基盤です。

身体図式(body schema)とは、自分の身体各部の位置関係・姿勢・動きを、意識を介さずに脳がリアルタイムで把握・更新し続けている内的表象のことです。哲学者モーリスメルロー=ポンティの現象学や、神経科学・認知科学の分野で重要な概念として扱われています。

私たちが目を閉じていても自分の手がどこにあるか分かるのは、筋肉・腱・関節にある固有受容器(プロプリオセプター)からの情報が絶えず脳へ送られ、身体図式が更新されているためです。この仕組みにより、視覚に頼らず複雑な動作を自動的に遂行できます。

身体図式の特徴として注目されるのは、道具の使用によって拡張されることです。熟練したドライバーは車体を「自分の身体の延長」として感じ、ハンマーを使う職人は道具の先端に感覚を宿らせます。これは身体図式が柔軟に更新される証拠とされています。

一方、身体図式が障害された状態では、手足の位置感覚の喪失、幻肢痛(切断した手足への痛み)、統合失調症における身体感覚の異常などが現れることが知られています。リハビリテーション医学や神経科学の研究において、身体図式の理解は治療戦略の立案に役立てられています。

使い方・例文

ピアニストが楽譜に集中しながら指を動かせるのは、身体図式が手指の位置と動きを無意識に管理しているからだと説明されます。

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