足細胞とは?
あしさいぼう
足細胞とは、腎臓の糸球体毛細血管を覆う特殊な細胞で、血液をろ過するバリアの一翼を担います。
足細胞(あしさいぼう、podocyte)とは、腎臓の糸球体においてボウマン嚢内側から毛細血管を包み込むように存在する特殊な上皮細胞です。「足細胞」という名前は、細胞体から伸びる多数の突起(足突起)に由来します。
足細胞の最大の特徴は、その複雑な突起構造にあります。細胞体から一次突起が伸び、さらにそこから無数の二次足突起(スリット突起)が毛細血管壁に沿って張り出しています。隣り合う足突起の間には「スリット膜(濾過スリット)」と呼ばれる精緻な構造が架かっており、血液から原尿を作る際の分子ふるいとして機能します。
糸球体の濾過バリアは次の3層から構成されます。
- 毛細血管の有窓内皮細胞
- 糸球体基底膜
- 足細胞のスリット膜
スリット膜にはネフリンやポドシンなどの特異的タンパク質が存在し、アルブミンなど大きな分子が尿に漏れ出るのを防いでいます。足細胞は一度傷害されると再生が非常に困難で、ネフローゼ症候群・糖尿病性腎症・巣状分節性糸球体硬化症などの腎疾患ではスリット膜の破綻が大量のタンパク尿を引き起こします。腎臓病研究において最も重要な細胞のひとつです。
使い方・例文
ネフローゼ症候群の患者では足細胞のスリット膜が傷害され、大量のアルブミンが尿に漏れ出て低アルブミン血症とむくみを引き起こします。
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