本文へスキップ

とは?

うたい

謡(うたい)とは、能楽において演じられる声楽のことで、能の詞章(台本)を節をつけて歌う芸能の形式です。

謡(うたい)は、日本の伝統芸能である能楽に用いられる声楽の総称です。能の台本にあたる「謡本(うたいぼん)」の詞章を独特の節回しで歌うもので、シテ(主役)・ワキ(脇役)・コロス(地謡)などが担当します。

謡の特徴として、西洋音楽のような固定音程ではなく、独特の「拍子」と「節」のシステムで成り立っています。大きく平ノリ・中ノリ・大ノリという三種のリズム形式があり、場面の雰囲気や感情表現に応じて使い分けられます。声の出し方も独特で、腹から深く響かせる発声法が用いられます。

謡は能の舞台上での演奏だけでなく、独立した芸として「素謡(すうたい)」という形式で舞台や稽古の場で演じられることもあります。江戸時代には武士階級を中心に教養として広く嗜まれ、現代でも謡の稽古を行う流派(観世流・宝生流・金春流・金剛流・喜多流)の教室が全国に存在します。能楽師になるための基礎訓練としても重要な位置を占めており、日本の無形文化遺産としても位置づけられる芸術です。

使い方・例文

謡は能の公演中に舞台上で歌われるほか、「素謡の会」として謡のみを鑑賞する催しも開かれており、能楽の入門として親しまれています。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語