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地謡とは?

じうたい

地謡とは、能楽において舞台上に座り、謡(うたい)で物語の進行や登場人物の心情を語る合唱グループのことです。

地謡(じうたい)とは、能楽における合唱隊のことです。舞台の下手(しもて)側に横一列に座り、シテ(主役)やワキ(脇役)が演じる場面の背景として、あるいは登場人物の心の声や情景の描写として謡(うたい)を担います。

地謡の役割は多岐にわたります。物語のナレーションとして場面を説明するほか、登場人物の台詞を代わりに謡う「代語り」、情景や感情を描写する「地(じ)」などを務めます。能のパフォーマンスにおいて、地謡は演技そのものではなく、音楽的・叙述的な基盤として全体を支える存在です。

地謡の編成は演目や流儀によって異なりますが、一般的に6〜8名程度で構成されます。地謡は装束を着けず、紋付袴姿で舞台に登場するのが通例です。謡の声は独特の節回し(節付け)を持ち、能管(のうかん)・小鼓・大鼓・太鼓からなる囃子(はやし)と組み合わさって能独特の音楽世界を形成します。

地謡を務める者は「地謡方」とも呼ばれ、能楽師の中でも謡の技芸を専門とする地謡専門の師匠が務めることもあれば、シテ方が兼ねることもあります。日本の伝統芸能を代表する能楽の構成要素として、地謡は欠かせない存在です。

使い方・例文

能の公演中、舞台袖に座った地謡が「山は暮れたり、里の灯も消えぬ……」と語ることで、シテの心情や場の情景を観客に伝えます。

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