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認知言語学とは?

にんちげんごがく

認知言語学とは、言語の構造や意味が人間の認知・身体・経験と密接に結びついているという観点から言語を研究する学問分野です。

認知言語学(cognitive linguistics)は、1970〜80年代に主にジョージ・レイコフ、ロナルド・ラネカー、レナード・タルミーらによって形成された言語学の一潮流です。従来の生成文法が言語を独立した自律的なシステムとして扱ったのに対し、認知言語学は言語を人間の認知能力・身体的経験・文化的文脈と不可分なものとして捉えます。

認知言語学の主要な理論・概念には次のようなものがあります。

  • プロトタイプ理論:カテゴリーには典型例が存在し、成員性は典型例との類似度で決まるという考え方。
  • 概念メタファー理論:「議論は戦争だ(ARGUMENT IS WAR)」のように、抽象概念が身体経験に基づくメタファーで構造化されているという理論(レイコフ&ジョンソン)。
  • 認知文法:文法は意味と切り離せず、すべての文法構造には意味的動機づけがあるとするラネカーの理論。
  • フレーム意味論:語の意味はそれが属する文化的・概念的フレームの中でのみ理解されるという考え方(チャールズ・フィルモア)。

認知言語学は多義性・慣用表現・語の意味拡張・文法化・空間表現など幅広いテーマを扱い、心理学・哲学・神経科学とも連携しています。また、言語習得・言語教育・自然言語処理への応用も進んでいます。言語が人間の思考や世界観を反映するという視点は、現代言語学に大きな影響を与え続けています。

使い方・例文

「時間は金なり(TIME IS MONEY)」という表現が多くの言語に共通して存在するのは、時間という抽象概念が資源という身体的経験を通じて理解されているためであり、認知言語学の概念メタファー理論で説明されます。

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