認知の歪みとは?
にんちのゆがみ
認知の歪みとは、現実を客観的に見ることを妨げる思考パターンの偏りで、うつ病や不安障害などに関連した不合理な解釈の癖を指します。
認知の歪み(cognitive distortion)とは、物事の捉え方・解釈の仕方に生じる系統的な偏りのことです。精神科医アーロン・ベックが提唱し、その弟子デビッド・バーンズが著書『フィーリング・グッド・ハンドブック』などで広めた概念で、認知行動療法(CBT)の中核をなします。
代表的な認知の歪みには以下のものがあります。
- 全か無か思考:完璧でなければ全部失敗と感じる(「一つでもミスしたら終わり」)
- 過度の一般化:一つの悪い出来事を「いつもこうだ」と拡大解釈する
- 心のフィルター:悪い部分だけに注目し、良い点を無視する
- マイナス化思考:良い経験をわざわざ否定的に解釈する
- 感情的推論:感情が事実だと思い込む(「不安だから危険に違いない」)
認知の歪みは誰にでも多かれ少なかれ見られますが、うつ病・不安障害・社会不安・摂食障害などでは特に強く現れる傾向があります。認知行動療法では、こうした歪んだ思考パターンを自覚し、より現実的・バランスの取れた見方に修正する練習を繰り返すことで症状の改善を目指します。
使い方・例文
発表で一箇所言い間違えただけで「自分はまったくダメだ」と思い込んでしまうのは、全か無か思考という認知の歪みの典型例です。
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