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解糖系とは?

かいとうけい

解糖系とは、細胞内でグルコースブドウ糖)をピルビン酸に分解しながらエネルギー(ATP)を産生する代謝経路です。

解糖系(かいとうけい、英語:glycolysis)は、生物が糖からエネルギーを取り出す最も基本的な代謝経路で、細胞細胞質基質(サイトゾル)で行われます。酸素を必要としないため、好気性生物・嫌気性生物を問わずほぼすべての生命体が持つ普遍的な代謝系です。

解糖系の概要は以下の通りです。

  • グルコース1分子が10段階の酵素反応を経てピルビン酸2分子に変換される
  • この過程でATP(アデノシン三リン酸)が正味2分子産生される
  • 補酵素NAD+が還元されNADHが2分子生成される

酸素が十分にある場合、ピルビン酸はミトコンドリアに運ばれてクエン酸回路(TCAサイクル)と電子伝達系へと進み、さらに多くのATPが産生されます。一方、酸素が不足する状態(嫌気的条件)では、ピルビン酸は乳酸や(酵母では)エタノールと二酸化炭素に変換されます。後者の反応が発酵の基盤となっており、パンやビール・ワインの醸造に利用されています。

解糖系はがん細胞でも特徴的な役割を持ちます。多くのがん細胞は酸素が十分あっても解糖系を盛んに行い乳酸を産生する「ワールブルク効果」を示し、これはがん代謝研究の重要なテーマです。

使い方・例文

激しい運動で筋肉が酸素不足になると、解糖系によって生じたピルビン酸が乳酸へと変換され、筋肉の疲労感や痛みの原因のひとつになります。また、パン酵母が糖を分解して二酸化炭素を発生させ生地を膨らませるのも解糖系の応用例です。

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