色物とは?
いろもの
色物とは、寄席において落語以外の演芸、たとえば漫才・手品・曲芸などの出し物を指す言葉です。
色物(いろもの)とは、寄席の番組編成において、落語を「主役」とした場合に、それ以外の演芸全般を総称した呼び名です。漫才、漫談、コント、手品(奇術)、曲芸、太神楽(だいかぐら)、腹話術、紙切り、音曲(おんぎょく)など、多岐にわたる芸種がここに含まれます。
語源については諸説あり、落語が「白」であるのに対して、それ以外の多彩な芸が「色」として並ぶことから「色物」と呼ばれるようになったという説が広く知られています。寄席の番組表(「めくり」)では落語家の名前は白地に黒字で書かれるのに対し、色物の芸人の名は色付きで書かれたことに由来するとも言われます。
色物の役割は、寄席全体のリズムと緩急をつくることにあります。落語が続く合間に色物が入ることで客席の緊張がほぐれ、長時間の寄席でも飽きが生じにくくなります。また、トリ(最後の落語家)への期待感を高める「助走」としての機能も担います。
現代でもNHKの演芸番組や各地の寄席で色物は欠かせない存在であり、落語家と色物芸人が互いに影響し合いながら伝統芸能の世界を支えています。
使い方・例文
寄席の番組表を見ると、落語家の間に「○○(奇術)」「○○(漫才)」などと書かれた出演者が並んでいますが、これらがすべて色物と呼ばれる演目にあたります。
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