自熔炉とは?
じとけろ
自熔炉とは、硫化銅鉱の精鉱を酸素富化空気とともに炉内に吹き込み、精鉱自身の酸化熱で溶融・反応させる銅製錬炉です。
自熔炉(じようろ、flash smelting furnace)は、フィンランドのアウトクンプ社が開発した銅製錬炉で、日本語では「フラッシュ炉」とも呼ばれます。乾燥した硫化銅精鉱と酸素富化空気を反応シャフトの上部から吹き込み、精鉱粒子が空中を落下する間に自らの酸化反応熱で溶融・製錬が完了する点が最大の特徴です。
操業の流れは次のとおりです。
- 硫化銅精鉱を乾燥・粉砕して微粒子状にする
- 酸素富化空気とともに反応シャフト(縦型空間)上部から噴射する
- 粒子が落下しながら酸化・溶融してマット(硫化銅を主体とした中間産物)とスラグに分離する
- 炉底で分離されたマットは次工程の転炉へ送られる
従来の反射炉と比べた自熔炉の利点には以下のものがあります。
- 外部燃料を大幅に削減でき、エネルギー効率が高い
- 処理能力が大きく、大規模生産に適している
- 発生するSO₂ガスの濃度が高く、硫酸回収が容易で環境負荷を低減できる
日本では住友金属鉱山が独自に「住友式自熔炉」を開発・採用しており、世界の銅製錬の主流技術として広く普及しています。
使い方・例文
銅製錬所で銅精鉱を投入してから粗銅になるまでのプロセスのうち、最初の大規模溶融・分離工程に自熔炉が使われており、日本国内でも佐賀関製錬所などで稼働しています。
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