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自然失業率とは?

しぜんしつぎょうりつ

自然失業率とは、インフレを加速も減速もさせない均衡状態での失業率のことで、景気循環に左右されない構造的・摩擦的失業から成ります。

自然失業率(Natural Rate of Unemployment)は、マクロ経済学における重要な概念で、経済が完全雇用の均衡状態にあるときでも存在する失業率を指します。ミルトン・フリードマンとエドムンド・フェルプスが1960年代後半に提唱したこの概念は、インフレを加速させることなく達成できる最低失業率として理解されます。

自然失業率を構成する失業の種類は主に二つです。

  • 摩擦的失業:より良い仕事を探す過程での一時的な失業。労働市場の情報の不完全性に起因する
  • 構造的失業:産業構造の変化や技術革新によって特定の職種や産業の需要が減少し、労働者のスキルが需要と合わなくなることで生じる失業

自然失業率は、景気サイクルに伴う循環的失業(需要不足による失業)を含みません。景気が加熱して失業率が自然失業率を大きく下回ると、賃金上昇圧力からインフレが加速します。逆に失業率が自然失業率を大きく上回る状態は、景気後退(需要不足)を意味します。

この概念は「インフレを加速させない失業率(NAIRU:Non-Accelerating Inflation Rate of Unemployment)」とも呼ばれます。自然失業率は経済の制度・政策・技術水準によって変化するものであり、固定された値ではなく、各国で異なります。また、教育・訓練政策・求人情報の整備などによって引き下げることが可能とされています。

使い方・例文

政府が財政出動によって景気を刺激し失業率を自然失業率より大幅に低下させようとすると、労働市場が逼迫して賃金が上昇し、企業がコスト上昇分を価格に転嫁することでインフレが進む可能性があるため、経済政策の目標設定では自然失業率の水準を意識することが重要です。

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