能あるタカは爪を隠すとは?
のうあるたかはつめをかくす
本当に実力のある人は、それをむやみに見せびらかさず、謙虚にふるまうものだという意味のことわざです。
能あるタカは爪を隠すは、鋭い爪をもつタカが獲物を狙うとき以外は爪を隠していることにたとえて、真に実力のある人は、その力を無駄にひけらかさず、普段は控えめにしていることを表したことわざです。
タカ(鷹)は狩りの名手として知られる猛禽類で、するどい爪は最大の武器です。しかしその爪は、飛行中や休息中には羽の中に隠され、必要なときだけ鋭く繰り出されます。この習性が、優れた人間の謙虚さのたとえに用いられるようになりました。
このことわざが示す価値観は、日本文化における謙虚さ・奥ゆかしさの美徳と深く結びついています。自分の才能を過度に自慢することは品がないとされ、実力は行動でこそ示すべきという考え方が背景にあります。
類似の表現として「君子は重厚である」「驕る平家は久しからず」などがあります。英語では「Still waters run deep(静かな水は深く流れる)」が近い意味をもちます。
ビジネスや人間関係の場でも、初対面で実力を誇示せず、相手の信頼を積み重ねるうちに真価を発揮する人物に対して、この表現が賞賛の言葉として使われます。
使い方・例文
「普段は物静かな彼だが、いざプレゼンになると驚くほどの説得力を発揮する。まさに能あるタカは爪を隠すだ」のように使います。
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