肉芽腫性疾患とは?
にくげしゅせいしっかん
肉芽腫性疾患とは、免疫細胞が集積して形成される「肉芽腫」を特徴とする疾患群の総称で、感染症や自己免疫疾患など原因は多岐にわたります。
肉芽腫性疾患(にくげしゅせいしっかん)は、活性化したマクロファージが融合してできた類上皮細胞が集まり「肉芽腫」(granuloma)を形成することを共通の病理所見とする疾患群の総称です。
肉芽腫は異物・病原体・自己抗原などを免疫系が排除できない場合に形成される、持続的な慢性炎症反応の産物です。原因となる疾患は広範にわたります。
- 感染性:結核、ハンセン病、深在性真菌症(クリプトコッカス症など)、梅毒
- 非感染性・自己免疫性:サルコイドーシス、クローン病、ウェゲナー肉芽腫症(GPA)
- 異物反応性:縫合糸・シリコンなどの異物に対する反応
- 皮膚限局型:環状肉芽腫、ネクロビオーシス・リポイジカ
皮膚科領域では、皮膚に肉芽腫が生じる疾患——サルコイドーシスの皮膚病変、環状肉芽腫、皮膚結核、ハンセン病——などが代表例です。皮膚症状は診断の手がかりになることが多く、皮膚生検によって肉芽腫を組織学的に確認することが診断の要となります。
治療は原因疾患によって異なり、感染性であれば抗菌薬・抗真菌薬、自己免疫性・サルコイドーシスではステロイドや免疫抑制薬が用いられます。
使い方・例文
「皮膚に赤褐色の結節が出て生検を行ったところ、類上皮細胞肉芽腫が確認された」という場合、サルコイドーシスや皮膚結核などの肉芽腫性疾患が疑われ、原因を特定するための全身検索が行われます。
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